マイクロホンを識る

ホルダー(取り付け具)

ホルダー(取り付け具)
「ハンドヘルド型」で説明したように、ライブでのボーカル用マイクロホンは、各機種とも共通したサイズ/形状になっていく傾向にあります。ホルダーもそれに準じており、材質は強度のある厚みを持ったプラスチック製、マイクロホン本体の絞り込まれた形状を利用して着脱・固定できる形が主流です。
首の部分で角度調節もでき、単純ながら信頼のおける構造になっています。そのほかには、洗濯バサミのようにバネで押さえるクリップ型があります。これは形や大きさの異なったマイクロホンにも対応できるものの、多少不安定さは残ります。ホルダーは常に300g前後のマイクロホンを支えており、この部分に身体を預けるような姿勢のボーカリストもいるなど、その負荷は軽くありません。そのため確実に留められる専用型が望ましいといえます。本来マイクロホンとホルダーはひとつのセットと考えて、一緒にしておくのが賢明。より確実に取り付けられるようにマイクロホンとホルダーを一体化し、直接スタンドの軸に取り付けられるようにした型もあります。
一方、静かな環境でもっと徹底的に雑音を取り払いたいときは、「ショックマウント」と呼ばれる取り付け具を使います。ゴムバンドなどを介して空中浮遊状態にマイクロホンを固定、床からの振動をさらに遮断します。スタジオで使われる繊細なマイクロホンには、この「ショックマウント」を専用とするものもあります。このようなマイク、ホルダー、スタンドの接合部に介在するネジのピッチは、ヨーロッパ(W 3/8)とアメリカ(NS 5/8)、日本(PF 1/2)とそれぞれ国ごと違っていて、しかもスタンド側とホルダー側、そしてオスとメスがあります。自分のマイクロホンがどんなタイプのスタンドにでも取り付けられるように、変換アダプターも常備しておくことをオススメします。
ショックマウント取付イメージ
ショックマウント取付イメージ