レコードとは
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レコードの歴史
黎明期
音を録音・再生するシステムは1877年にエジソンが世界で初めて成功させたフォノグラフと呼ばれる円筒形の録音盤を使用した装置から始まりました。その後1887年にベルリナーが円盤型の録音盤を利用したグラモフォンを発明、現在のレコードシステムの原型となります。電気化
1920年代に入り、電気式ピックアップと増幅機(アンプ)を備えた電気式蓄音機が実用化。その後、真空管の発達やIC等の発明によりレコードシステムは急激に発達していきます。ステレオ化
レコード盤の原料もシェラックからポリ塩化ビニールと発展することで長時間録音や細密な記録が可能となり、1950年代半ばにステレオ盤(45-45方式)、1970年に4チャンネルステレオ盤が実用化されました。現在
1980年代にCDが発売されて以降、レコードの生産量は減少していきますが、近年再び注目を浴びています。アナログレコードの主な歴史 |
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1877 | トーマス・エジソン、フォノグラフを発明 |
1887 | エミール・ベルリナー、円盤型レコード(SPレコード)・グラモフォンを発明 |
1902 | 米コロンビア、円盤型レコード発売 |
1948 | 米コロンビア、LP(Long-Playing)レコード(33 1/3回転)を発売 |
1949 | 米RCAビクター、EP(Extended Play)レコード(45回転)を発売 |
1952 | アメリカレコード協会(RIAA)設立 |
1954 | アメリカレコード協会がRIAAカーブを規格化 |
1958 | 米オーディオ・フィディリティー社、45-45方式ステレオレコードを発売 |
1962 | 株式会社オーディオテクニカ創立、MM型ステレオ・カートリッジAT-1を発売 |
1970 | 4チャンネルレコードが発売 |
1971 | 日本コロムビアが世界初のPCM方式によるデジタル録音を行なう |
1982 | ソニー・日立・日本コロムビアが世界初のCDプレーヤーCDソフトを発売 |
1986 | CDがLPの国内生産枚数を追い越す |
1997 | レーザーターンテーブルELP LT-1XA発売 |
2012 | ユニバーサル・ミュージックが100% PureLPを発売 |
2020 | アメリカでアナログレコードの売上がCDを上回る |