アナログレコードを聴くためには、さまざまな機材が必要です。また、クリーナーなどのメンテナンス用品を揃えておけば、長く・快適にレコードを楽しむことができます。
今回はこれからレコードを聴きはじめたいとお考えの方に向けて、はじめに揃えておきたいアイテムを5つご紹介します。この記事さえご覧になれば、すぐにでもレコードデビューを飾れるほどの知識を身につけられるはずです。
その1:レコードプレーヤー
当然のことではありますが、レコードを再生するためにはレコードプレーヤーが必要です。
最初の1台を選ぶときは、後述する「フォノイコライザー」を内蔵したモデルをおすすめします。加えて、今お使いのヘッドホンやスピーカーがそのまま使えると理想的です。
レコードプレーヤーの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
その2:レコードクリーナー
ホコリやチリはレコードの天敵です。盤面やプレーヤーに不純物が付いていると、再生するときにノイズが混じってしまいます。また、他の汚れや静電気も、できるかぎりケアしておきたいところです。
レコードやレコードプレーヤーをメンテナンスするときには、専用の「レコードクリーナー」を使うのが一般的です。いつでもメンテナンスができるように、レコードクリーナーは最初に手に入れておくと良いでしょう。
レコードのクリーニングやレコードクリーナーについては、こちらの記事もあわせてご参照ください。
その3:カートリッジ(レコード針)
レコードを再生するときには、レコードプレーヤーの「カートリッジ」と呼ばれる部品で情報を読み取ります。カートリッジは「レコード針」と呼ばれることもありますが、厳密には、針先(スタイラス)を含むさまざまな部品が一体になったものです。
新品のレコードプレーヤーを購入する場合には、最初からカートリッジが付属しているケースも多くあります。「とにかくレコードを聴いてみたい」という場合には、別売のカードリッジなどを用意する必要はありません。
しかし、カートリッジを交換することで音質の違いを楽しめるのも、レコードの魅力の一つです。興味のある方は、ぜひこちらの記事でレコードの深みを体験してみてください。
その4:フォノイコライザー
レコードプレーヤーやカートリッジに加えて、「フォノイコライザー」もレコードの再生に必須の機材です。
レコードに録音されている音は、原音よりも低音が小さく・高音が大きくなっています。そのままレコードに溝(音溝)を刻んで記録すると、物理的に溝が大きく(小さく)なりすぎてしまうことが理由です。
そのためレコードを再生するときには、音を加工前の状態に復元するための機材が必要になります。それが、フォノイコライザーです。
フォノイコライザーは、レコードプレーヤーやアンプに内蔵されていることもあります。レコードプレーヤーを選ぶときには、別途フォノイコライザーが必要かどうかをチェックしておきましょう。
その5:スピーカーやヘッドホン
せっかく機材を揃えてレコードを聴くのであれば、スピーカーやヘッドホンにもこだわりたいものです。純粋な性能だけでなく、レコードの音との相性などを考えて選ぶのも一興でしょう。
その他にも、Bluetooth対応のスピーカーやヘッドホンを使って、ワイヤレスにレコードを楽しむ選択肢もあります。具体的な方法などはこちらをご覧ください。
まとめ
アナログレコードは聴くために専用の機材が必要であり、それらの機材に関する多少の知識も必要になります。しかし、だからこそ、自分だけのセットアップで聴くレコードの音には、何物にも代えがたい魅力が詰まっているものです。
これからレコードを聴きはじめたいと考えている方は、機材を揃える過程も含めて、レコードを楽しんでみてはいかがでしょうか。