●有害な振動を減衰するマイカフィラー＋マグネシウムウィスカー＋チタン入りレオストマーのトリプルハイブリッドインシュレーションシステム

前モデル AT-RX03、AT-RX05、AT-RX07 では、制振性の高いハイブラーを採用していましたが、ハイブラーは弾力性のある樹脂素材のため剥きにくく、またケーブルが太くなるなど扱いにくい部分がありました。そこで本製品では、ハイブラーの代わりに新たにマイカフィラーを採用。高い制振性を確保しつつ、前モデルよりケーブル外径が細くなることで、限られた配線スペースでの取り回しやすさも向上しています。

●制振材として世界初* となるマイカフィラーを採用し、優れた制振性と高音質を両立

マイカフィラーとは、天然鉱物であるマイカ(雲母)を粉砕することで得られる、高弾性率・高アスペクト比を持つ薄い板状の補強材であり、これをゴムや樹脂材料などにフィラー(充填剤)として添加することで、剛性・寸法安定性・制振性といった機械特性を向上できます。また、耐熱性・絶縁性も高いため、自動車業界、建築業界などでも使用される非常に安全性の高い材料であり、まさにオーディオケーブル製品にとって理想的な制振材料です。

本製品では、ケーブル外側のPVCシースにマイカフィラーを添加することで高い制振性を付与させており、これにより高域/低域ともにレンジが広がり、低域の量感が出るためドラムやベースのリズムにメリハリがつきます。また、解像度の上昇により音像が定まり、全体的にキレの良い音質傾向になります。

＊2025年1月、オーディオテクニカ調べ。マイカフィラーを制振材としてオーディオケーブルに使用した製品として。

●PCUHD＋HYPER OFCを組み合わせたハイブリッド導体を採用

解像度が高くキレのある低域を実現するPCUHD導体と、ワイドレンジで量感のある低音が特長のHYPER OFC導体を組み合わせることで、幅広い音域を表現します。

●トリプルハイブリットインシュレーションシステムを２層に組み込み、取り付け効率を向上

前モデル AT-RX03、AT-RX05、AT-RX07 から、シース構造を3層から2層へ変更。また、ケーブル外径を細くすることで、施工時に車両へのダメージを最小限に抑え、取り付け効率も向上しています。

●柔らかく取り回しやすい、つや消し黒色シース

表面を微細な凹凸仕上げを施すことで、金属面との摩擦抵抗が減り、取り回しも容易です。

●最大106℃までの耐熱仕様

＜構造図＞ 図はAT-RX3504Pです。