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2023.07.03
Creator of the Month June - Shaun Sunday
ポッドキャストのホストやTwitchのストリーマー、ダンジョンマスターなど多彩な顔を持つShaun Sundayは、自らが創作するアートやゲーム進行役のスキルアップを図りながら、同時に誰もが安心して楽しく参加できるスペースづくりに取り組んでいます。Shaunは普段、ポッドキャスト「No Capes!」と、コミックのストーリーやイラスト作成をライブ配信するTwitchのストリーミングで多忙なスケジュールをこなしています。さらに、ダンジョンマスターとしての活動にも熱心で、これまでに「Dungeons and Dragons」のゲームショー「The Shifting Spire」やアドベンチャーゲーム「The Hunger of Firspeak」を主催してきました。
<まず初めに、ストリーミングを始めたきっかけと、「Dungeons and Dragons」やアート制作のライブ配信をしようと思った理由を教えてください。 >
アートのライブ配信を始めたのは、まず自分自身がコミックアートを描くのが大好きで、他のアーティストやゲーマー仲間がやっているストリーミングを見るのも好きだったというのがきっかけですね。ストリーミングを見ていると、とてもリラックスできるので自分でもやってみようと思ったんです。自分でも、みんながゆったりした気分になれるコンテンツを発信したいなと。また、コミックやゲームのイラスト作成の舞台裏を知りたい人もいるんじゃないかなと考えました。それに、ライブ配信をすることで、現在進行中のプロジェクトが毎週確実に前進するという利点もあります。
それから程なく、会話型ロールプレイングゲーム(TTRPG)にどんどんはまっていきました。初めてクラウドファンディングを立ち上げて自作のTTRPGを制作したときに、出資者への返礼として配布したアドベンチャーゲームを、ストリーミングで実際にプレイしようと思いつきました。出だしはちょっとした不具合があったものの、総合的にはとても楽しかったんです。それからは、OneShotのストリーミングを精力的に始め、他の人がやっているショーにゲスト出演したりしていました。その後ついに、3話構成の自作ゲームショー「The Shifting Spire」の開催にたどり着きました。
<Shaunさんは、かなりファンタジー色が強いコンテンツを発信していますが、このジャンルになじみのない人にも伝わるように、その魅力について教えてください。 >
私のTTRPGの魅力は、何といっても「ファンタジーの世界にどっぷり」浸れる[User1] 内容になっているところです。ファンタジー系のゲームは柔軟性があって、さまざまな方向への展開ができるし、いろんな楽しみ方ができます。友人が主催するショーにDread Pirate Robertsに似せたハーフオークとして参加し、おふざけをしたり、船のバトルをしたりしたこともありますね。そのほかにも、スリラー系コメディのストーリーが展開される単発アドベンチャーゲーム「The Hunger of Firspeak」や、Strahd Von Zarovitchに支配された不思議な世界を舞台に展開する究極の超常現象ホラー「The Curse of Strahd」もあります。
ファンタジーは、なんとなく馴染みがある舞台で現実にはありえないキャラクターや世界観を冒険できるというのが醍醐味だと思います。私が大好きなファンタジーストーリーは、中世的な要素と現代的な要素を両方取り入れたもので、Grant StoyeやToben&Alaire Racicot、Martina Bonanni、Stephanie Cooke、Brenda Snellらが制作した「SideQuest」と、David DB Andry、Tim Daniel、Kurt Michael Russell、Adrian F. Wasselが制作し、絵をSunando Cが担当した「End After End」はその代表といえます。どちらも、普通に暮らしていた人が、いきなり不思議な別世界へ迷い込むという設定で、豊かな表現とワクワクするストーリーを楽しめます。
私自身のコミック作品は、どちらかというと現代寄りで、ホラーとコメディをミックスした、近未来的なSFストーリーという感じです。現代の世界でありながら「もし〇〇だったら?」というシナリオを展開します。現実世界と同じ世界だけどモンスターも存在する、そんな世界観です。例えばAdam Markiewiczと共作した短編コミック「The High Cost of Living」[User2] では、「有害な男らしさ」という社会問題を取り上げ、気候変動問題にも触れながら怪獣映画[User3] のスタイルで配信しました。
現在、シドニーを舞台にしたスパイ物のSFストーリーを制作中で、タイトルは「The N.E.T.W.O.R.K. Man」です。他に、「Snuffles the Indomitable!」というSFファンタジーも書いています。
<ゲーミングコミュニティにとって「共生社会」は大きなテーマとなっています。「Dungeons and Dragons」を誰でも楽しめるようにする取り組みをされていますが、この取り組みを大事にしている理由は何でしょうか。>
私は特殊な神経特性(Neurodiversity:ND) を持つダンジョンマスターですが、NDを持つ人にとって、このゲームを覚えることがそもそも難しいんです。私たちのような特性を持つ人でも楽にプレイできるようなツールを色々探しましたが、それらしいものは見つかりませんでした。また、ゲームのライブ配信サイトにもそういうツールがありません。それに、顔馴染みでないプレイヤーと同じテーブルでプレイするのも、私たちにとってはハードルが高いものでした。
だから、自分に必要な要素を盛り込んだツールを自分で作ることにしました。それによって、自分のテーブルでのプレイを、他のプレイヤーやストリーミングの視聴者に対してより開かれたものにしたかったんです。ツールが完成した時、私のようなハンデを持つ人にも使ってもらい、このゲームを楽しめるようになるといいなと考え、このツールの公開を決めました。少しでもゲームの楽しさが広がるのはいいことだし、私がツールを必要とするなら、同じようにこのツールを必要とする人がほかにもいるはず、と思ったんです。
<さまざまなテクニックをはじめ、マップのデザインやゲーム参加に必要なツールの作成まで、多くのことを手掛ける一方で、ダンジョンマスターとしては驚くほど臨場感のあるゲーム展開をされていますね。今後ダンジョンマスターなど様々なゲームマスターを目指す人たちへの一番のアドバイスは何でしょうか。>
一番大事なのは、あまり考えすぎないことですね。とはいっても、それを実行に移すのはなかなか難しいと思います。事前に「TTRPG同意チェックリスト」や「Xカード」などのツールを使って、参加者全員が同じスタートラインに立てるようにすることで、お互いの信頼感が生まれ、ちょっとくらいペースが乱れたりルールを間違えたりしても、みんなはそれを受け止めてくれました。
とにかく、楽しくするということを第一に考えます。私が気を付けていることは、あらかじめストーリーの骨子をメモしておくことと、進行中にブックの参照を減らしたり、ヒットポイントや遭遇する対戦相手の数などを事前に書き出したりしておくことです。ほかにはモンスターカードやスペルカードを作り、登場するすべての怪物やプレイヤーの呪文を全てカードにしておけば、ゲームを進めながらサッと参照できるので便利です。
繰り返しますが、とにかく楽しむことが何より大切です。ルールを完璧に守ろうと神経質にならないことですね。私は「ルールの主旨」を守るような感じでやっています。自分自身がストレスを感じずに楽しんでいれば、参加プレイヤーもきっと同じように楽しめるはずですから。
<ストリーミングでは、卓越したオーバーレイと、Audio-Technica製品を用いた素晴らしいサウンドを両立していますね。
オーバーレイに音声をかぶせることで、視聴者を惹きこむ効果がどのように生まれるのでしょうか。また、サウンドの録音に使っているハードウェアについて教えてください。>
私は多動性障害(ADHD)を持つクリエーターということもあり、他のND仲間に配慮したストリーミングを心がけています。例えば、文字は大きめの太字にしたり、読みやすい吹き出しデザインを採用したりして、私のコミック描画のスタイルに合わせています。また、ムードを盛り上げるためのファンチャンネルポイント(これはさらなる充実が必要ですが)を設けたり、Pretzelのミュージックプレーヤーを使ったりしてBGMを工夫しています。
私がチャットを読み上げながらOBSに映し出されるオーバーレイを見て楽しければ、チャットを見ている人も楽しいはずだと考えています。さらに最近では、インタラクティブなチャンネル登録のアラート表示やチャットのポイント機能を追加しています。これにより、ストリーミングにかかる手間を増やすことなく、よりダイナミックで楽しいストリーミングを実現できます。これらの機能追加には、StreamelementやTouchportalがおすすめですよ。
ハードウェアの面では、Audio-Technica のマイク『AT2040』を愛用しています。このマイクで、ストリーミングやポッドキャストの質が格段にアップしました(「No Capes!」のシーズン4では新しいマイクでの配信が始まります。お楽しみに!)。Focusrite製Scarlettに繋いで使用しています。
AT2040 ハイパーカーディオイドダイナミックマイクロホン
また、「No Capes!」の編集にはAudio-Technica のヘッドホン『ATH-M40X』も使っています。このヘッドホンは、背景音までクリアに聞こえるところが素晴らしいですね。『AT2040』を1台増設し、Scarlettもアップグレードする予定で、パートナーのRobinにも参加してもらって舞台裏コメンタリーなどもどんどん追加していくので、今後も楽しみにしていてください。
<コミックブック制作ポッドキャストの「No Capes!」では、ゲストとの会話を巧みに展開されていますが、各エピソードの構成はどのように組み立てているのですか。また、視聴者を惹きつけるコツがあるのでしょうか。>
このポッドキャストは一番力を入れているプロジェクトで、Audio-Technicaの機材をアップグレードしたのも、このためなんです。
私はこの「No Capes!」を読書会のように考えています。ゲストも、親しい友人か、私が愛読する本の著者です。シーズン1はDarick Robertsonでしたし、シーズン2はFrankee White、シーズン3はLiana KangasとRye Hickman。次のシーズン4ではHeather AntosとDevin Arscottをゲストに迎える予定です。番組では、私も相手も熟読した本がテーマなので、その良さについていろいろな側面から語り合っています。
番組構成については、かなり大まかに考えています。というのも、できるだけその本のあらゆる側面をカバーし、ストーリーの内容はもちろん、イラストや色遣い、文字のデザインから装丁に至るまで、担当した関係者一人一人にもスポットライトを当てたいからです。
この「愛」は、人から人へ伝播するんです。それが視聴者にも伝わって、本の内容やゲストとの対話に聞き入るんだと思います。私がこのポッドキャストを一番気に入っている理由も、そこにありますね。
<ストリーミングを隔週で配信していますが、その中では、視聴者の目の前でアート制作をしていますね。視聴者とのやりとりが、作品にどのように影響していると思いますか。>
これは私にとって、本当に楽しい時間です。時には、作品作りに没頭しますが、その間にチャットからいろんな質問が寄せられたりして、その作品について説明したり、その作品が登場するコミックまたはゲームについて語ったりしているうちに、どんどんとムードが盛り上がったりします。また、視聴者からファンアートのリクエストを受けたりすると、もっと盛り上がる時もあります。そうなると、「完璧さ」よりも素早く仕上げる方が重要になってくるので、私にとってもいい練習になりますね。ほかには、視聴者にステッカーやTシャツのデザインアイデアを募集することもあります。そうすると、SharknadoのステッカーやPunk Mermaidなど、いろいろな楽しいアイデアが生まれます。必ずしもその日のストリーミングで予定していなかったとしても、チャットの書き込みが活発になってきた時などは、ステッカーアートに切り替えると盛り上がりますよ。こんな感じで、いつも柔軟性を持って、私も視聴者も、お互いが楽しめるようにしています。
<今後の計画やポッドキャストのスケジュールなどについて教えてください。>
今はちょうど、10ページもののホラーコメディを制作中です。「Below the Waist」というタイトルで、ブリスベンが舞台です。それと、コミック集のためのプレゼンテーションづくりと、「Dungeons and Dragons」のアドベンチャーマップづくりも進めています。こちらは年末のリリースを予定しています。ストリーミングにアクセスしてもらえれば、これらのプロジェクトの創作プロセスをフォローできます。また、ミュージックとリラックスした雰囲気も楽しんでください。ストリーミングは毎週木曜日、オーストラリアの東部標準時で午後8時からです。たまに土曜か日曜の午前中にも行っています。詳しくはSNSやdiscordアカウントの掲示をチェックしてください。
私のコミック作品はGlobalComixで見ることができますよ。また「No Capes!」はYouTubeのほか、新たなネットワークAge Of RadioとGeek Collectiveでも配信しています。ソーシャルメディアではBrainbeast Studiosとしてやっていますので、ぜひフォローしてください。
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