1971 ── 1973
カートリッジは広帯域45kHz再生の次世代機へ
オーディオは4チャンネル再生の新時代。
カートリッジにも、2チャンネルステレオに比べてはるかに高度な性能が求められました。
●CD-4ディスクリート4チャンネルレコードに対応するラインコンタクト針付きのVM型ステレオカートリッジAT-VM35Fを完成・発売。従来の2倍超、45kHz以上におよぶ広帯域再生を実現。
●翌年、高剛性メタルハウジングの広帯域VM型ステレオカートリッジAT-15S、AT-20SL発売。
●新世代トーンアームAT-1009発売。
●町田市の本社近くにテクニカ精機株式会社を設立。
●AT-35XからAT-VM35、そして4チャンネル対応のAT-VM35F。さらにAT-15Sへ。VM型は飛躍的に進化し続けました。
●米国オハイオ州アクロン市にAudio-Technica
U.S.Incを設立。
●福井事業所が株式会社オーディオテクニカフクイに改組・独立。同県池田町に新工場を建設。
1974 ── 1976
新たなステップ、ヘッドホン事業
カートリッジの精密技術を生かした高音質ヘッドホンがいよいよ登場。
ダイナミック型のほかに、エレクトレットコンデンサー型もありました。
●カートリッジのトップメーカーから総合トランスデューサー(音響変換器)メーカーを目指して、AT-700シリーズ・ヘッドホンを順次発売。
●放送業務用トーンアームの改良型AT-1501Ⅱ、AT-1503Ⅱを発売。
●AT-15Sa/Gをはじめ、ヘッドシェル付きのVM型ステレオカートリッジ各種発売。
1977
創立15周年。MC型カートリッジ開発
創立15周年の記念事業として、本社敷地内にテクニカギャラリーとオーディトリウムを建設しました。製品としては、VM型と同様な考えかたで独自のMC型を開発。他方、ヘッドホン事業も順調に推移しはじめました。
●ヘッドハウジング一体構造のデュアルムービングコイルMC型ステレオカートリッジAT-34を開発・発売。
●ダイナミック型ヘッドホンの第二世代モデルATH-3、ATH-4、ATH-5を発売。
1978
マイクロホン商品化
ヘッドホンに続く新ジャンルトランスデューサーとして、マイクロホンの世界市場に参入しました。
●AT800シリーズマイクロホンを一斉発売。ラベリアからショットガンマイクロホンまで8モデル。
●ヘッドハウジング一体構造のVM型ステレオカートリッジAT-25発売。トロイダル発電系による革新的な高音質設計。
●軽質量トーンアームAT1010発売。
1979 ── 1980
ポイントシリーズ・ヘッドホン誕生
カセットプレーヤーの登場に合わせて、軽くコンパクトで音のよいヘッドホン、ポイントシリーズを発売。 スイングアジャスト機構も他にない特徴でした。
●VM型ステレオカートリッジAT100シリーズ発売。AT-25の開発技術を生かした低損失パラトロイダル発電系で性能改善。
●針交換ができる新構造のデュアルムービングコイルMC型ステレオカートリッジ、AT30E発売。
●パイプ交換式のシステムトーンアームAT1100発売。
●ATH-0.5をはじめとするポイントシリーズヘッドホン発売。時代のニーズを捉えて大ヒット。
●オーディオテクニカフクイの池田工場が独立。株式会社オーディオテクニカイケダ発足。
●オーディオテクニカフクイ工場拡張。新社屋内に音響ホールを併設。