ボーカル収録をやりたい、楽器の収録をしたい、ゲーム配信をしたいなど「良い音を届けたい」ときは本格的なマイクを検討すると思います。 調べてみると実にたくさんのマイクがあり、「どれを選んでいいのか分からない状態」になるかも知れません。

マイクによって向き不向きがあるため、目的に合った選択をしたいですよね。 今回は、目的別にどんなマイクを選択すればよいか、プロの現場やスタジオレコーディングの音質を継承したおすすめ2製品と併せてご紹介します。

代表的なマイクの種類やその違い・特徴は、以前の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

今回ご紹介するのは、コンデンサーマイクの『AT2020USB-X』とダイナミックマイクの『ATS99』。 特性の全く違う2本をどんなシーンで利用すればよいのか、早速見ていきましょう。

ボーカル用マイクの使い分け

一般的に、ボーカル用マイクはダイナミックマイクが適している、コンデンサーマイクが適している、どちらの情報も存在しており、どちらが正しいのか混乱してしまいますよね。 実はこれはどちらも正しいのです。

コンデンサーマイクは感度が高く、繊細な音まで収録することが可能です。一方、ダイナミックマイクはコンデンサーマイクほど感度が高くなく、特定の範囲(マイクの近く、マイクの目の前)のみの音を収録することができます。

環境が整った「収録」というシーンに絞ると、コンデンサーマイクの方に軍配が上がるシーンが多いように思います。 ※もちろん、声の質や環境によってはダイナミックマイクの方が向いている、ということもあります。

逆に、音が入り乱れるライブパフォーマンスなどではダイナミックマイクの方が適しています。 なので「どちらのマイクもボーカル用に良い」という情報が存在するのです。 両者の特性を押さえると納得ですね。

特にコンデンサーマイクの『AT2020USB-X』は、オーディオインターフェイスを必要としない手軽なUSB接続で、マイクへの入力音声を遅延することなく、マイク本体から直接モニタリング可能なヘッドホン出力端子が搭載されているので、収録には持ってこいです。

楽器収音での使い分け

演奏を収録するのであれば、楽器に合わせてマイクを選びましょう。

例えば、アコースティックギターであれば、繊細な音まで収録できるコンデンサーマイクを選ぶ。 エレキギターやドラムであれば、高い音圧レベルでも処理できるダイナミックマイクを選ぶ、 といった具合です。 楽器や演奏の特性に合わせたマイクを探すのも面白いかも知れませんね。

演奏を収録するのであれば、楽器に合わせてマイクを選びましょう

楽器によって使い分けるシーンを想定する場合、『AT2020USB-X』のようなUSB接続のマイクと、『ATS99』のようなXLR接続のマイクが混在すると、かえって接続がまとめられず煩雑になることがあります。 XLR接続に統一するために、AT2020を選択するなど収録状況・環境に応じた機材を選びましょう。

ゲーム実況、ボイスチャットでの使い分け

ゲーム実況中はコントローラーやマウス、キーボードの操作音が鳴っている状況なので、余計な音を入れないためにダイナミックマイクを選択するのが無難でしょう。 その場合、マイクアームを使って口元に近づけて固定して使うのがオススメです。 (スタンドを使ってデスク上に固定すると、姿勢が前かがみになり疲労が増してしまいます。)

マイクアームを使って口元に近づけて固定して使うのがオススメ

マイクアームを持っていない、あるいは自由な姿勢で配信や収録をしたいという方は、コンデンサーマイクをスタンドに固定して使ってみてはいかがでしょうか。 『AT2020USB-X』はミュート機能など便利な機能がついている点も魅力です。

ご自身の配信・収録スタイルに合わせて最適な機材を選択しましょう。

まとめ

オーディオテクニカのおすすめマイク『AT2020USB-X』『ATS99』の特性や利用シーン、その使い分けを説明しました。
利用シーンをよく考えて自分のスタイルに合ったマイクの導入や使いかたを模索してみてはいかがでしょうか。

AT2020USB-X

カーディオイドコンデンサーUSBマイクロホン

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ATS99

ハイパーカーディオイドダイナミックマイクロホン

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Words : Kikuchiyo KG

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