レコードを楽しむうえで避けて通れないのが、コレクションをどのように収納するかの問題です。お気に入りのレコードがたくさんあるのはうれしいけれど、収納方法に迷ってしまう……。そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
レコードの収納は悩みの種になる一方で、「コレクションをおしゃれに飾る」という楽しみでもあります。そこで今回は、レコードを収納するときの基本的な注意点と、具体的な3つの収納アイデアをご紹介します。
レコード収納に気をつけなければいけない理由
一般的に流通しているレコードの多くはビニール盤(ヴァイナル盤)と呼ばれ、塩化ビニールで作られています。塩化ビニールは熱や太陽光に弱く、長い時間浴び続けると表面が伸びて曲がったり変形しやすい素材です。
そのため、レコードを直射日光の当たる場所に置いたり積み重ねて収納したりすると、ジャケットが劣化したり盤が歪んでしまう恐れがあります。
レコードはかさばることから、コレクションが増えると収納方法に困ってしまいがちです。大切なレコードをいつまでも楽しめるように、まずは次にご紹介する注意点を押さえておきましょう。
レコードを収納するときの注意点
積み重ねずにまっすぐ立てて置く
素材の特性でも簡単に触れたとおり、レコード同士を積み重ねるように置くのは避けたいところ。レコードの重みで反りや歪みができるだけでなく擦りキズの原因にもつながります。またジャケットにリングウェアと呼ばれるレコードの跡ができてしまいます。
レコードは縦に、まっすぐ立てて収納するのが理想的です。
高温多湿、直射日光の当たる場所に収納するのは避ける
レコードは熱や紫外線に弱い素材でできているため、常に高温で湿度の高い場所に保管すると盤の変形やカビの原因になります。また直射日光はレコードジャケットの劣化にもつながります。できるだけ気温が高くなりがちな場所を避け、押入れやクローゼットにレコードをまとめている方は、除湿がしっかりできているかを確認しておきたいところです。
収納する場所は清潔に保つ
レコードに付いたチリやホコリなどの不純物は、ノイズの原因になってしまいます。クリーニングで取り除けるとはいえ、収納する場所はできるかぎり清潔に保っておくのがベターです。
レコードの収納アイデア3選
ここからは、レコードの具体的な収納アイデアを3つご紹介します。収納の注意点を押さえたうえで、ぜひ皆さんのお部屋に取り入れてみてください。
レコード用のラックやコンテナを使う
一番スタンダードなのが、レコード専用のラックやコンテナを使う方法です。LPレコード、12インチシングル……などレコードの大きさに合わせた設計になっているため、縦置きしても傾く心配がないのがうれしいところ。
きっちりとレコードが収められたラックは見栄えも良く、インテリアとしても最適です。
キューブボックスを組み合わせて収納
キューブボックス(ディスプレイキューブ)と呼ばれる正方形の収納ボックスも、レコードの収納にぴったりです。レコードの数に合わせて複数のキューブを組み合わせれば、インテリア性と実用性を兼ね備えた収納スペースが出来上がります。
あまり聴かないレコードはダンボールなどにまとめる
普段から聴くレコードはここまでご紹介した方法で収納し、そうでないものはダンボールなどにまとめてしまうという方法もあります。こちらは、限られたスペースにすべてのレコードを並べるのは難しい……という場合におすすめです。中には、大きさ・形をレコードに合わせた専用のダンボールもあります。
まとめ
レコードの収納で気をつけたいのは、高温多湿、そして直射日光です。また、置く際は「まっすぐ立てて」が原則になります。
この注意点をしっかりと押さえられえれば、あとはあなた好みの方法でおしゃれにレコードを並べるだけ。ぜひインテリア作りの一環として、レコードの収納を楽しんでみてはいかがでしょうか。