「自分が家で聴く好きな音楽と好きなお酒、それと自分が好きなインテリアデザイナーが作った空間で何かをやりたいなと思い、始めた店なんです」と、ダンスミュージック系のレコードレーベル「mule musiq」を主催し、DJとしても活躍をする河崎俊哉さん。約2年前に自身の普段の生活の延長として、裏渋谷にレコードバー「STUDIO MULE」をオープンし、昼の仕事が終わると店へ足を運びバーを営業している。フランスのアパートメントでいうワンルーム= STUDIO(スタジオ)をイメージして、マンションの一室に作られたバーの内装は、高い注目を浴びるインテリアデザインチームCASE-REALが担当。御影石を使用したテーブルやスピーカーがはめ込まれた壁一面のレコードラックなど、洗練されたミニマル&モードな空間デザインが魅力だ。
音楽やお酒に関しては、「人とは違うこと、人が知らないものをを提供したい」という願いのもとに、バーには他では聴けないレアなレコードが1500枚以上ラックに並び、お酒は熟成する可能性のあるナチュラルワインをメインに1500本ほどストックがあり、どちらも河崎さんが長年コレクションしてきた逸品が置いてある。店のロゴはドイツの人気アーティスト、ステファン・マークスがデザインを制作。店内には「mule musiq」からリリースされているレコードが視聴できるブースもあり、音楽、アート、ファッションなど携わるクリエイターたちを中心に、感度の高い人たちが訪ねるクリエイティヴなレコードバーだ。
〔 使用機材 〕
ターンテーブル: THORENS late70’S
スピーカー: klipsch cornwall 1970年代後半のもの
ミキサー: thorens td124にortofon rf-297のアームが搭載
プリアンプ: mark levinson ml-1l
パワーアンプ: mark levinson no.27l
Words: 吉岡加奈/Kana Yoshioka