レコードに刻まれた溝から振動をもらい、音に変える。考えれば、生楽器となんら変わらないしくみ。だからこそ、アナログオーディオはどこまでも深い音世界の可能性が尽きないのです。
アナログオーディオを知ったばかりのあなたがレコードプレーヤーを導入しようとした時に知っておくべき基礎知識をご紹介。

シックなリスニング用。部屋が映えるDJプレイ用。

現在、レコード・プレーヤーは目的に応じて2つのタイプがあります。
従来の家庭リスニング用のものと、ホールやクラブ用のDJスタイルのものです。

DJとは、クラブやディスコなどで、奔放なレコード演奏を行って会場を盛り上げる演出を行う人のこと。再生中のレコード盤を直接手で触れて再生音に大胆な変化をつけるため、自由なプレイに耐える頑丈な設計になっています。また、ピッチコントローラーなど、家庭用リスニング機にはない特徴的な機構が搭載されています。

AT-LP120XBT-USB

ワイヤレスダイレクトドライブターンテーブル

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音も冴える、おうちも映える。レコードの楽しみを広げるワイヤレス&USB対応。

家庭リスニング用では、住居のインテリアにマッチした生活の中に溶け込むデザインが主流。
DJ対応の機種でも、業務用の専用機でない限り、家庭で使用するのになんら問題はありません。そのメカニカルな外観を好んで家庭用に導入しているファンもいます。

あなたに必要な周辺機器はこれだ!

AT-LP60XBT GBK

スピーカーまで内蔵したプレーヤーなら、それ一台ですべて事足ります。でも、アナログらしい深みのある音を体験したいのなら、スピーカー内蔵タイプは避けたほうが無難。振動から音を拾い出すレコードプレーヤーにとって、レコードの盤上以外での振動の発生は音を濁す原因になるからです。

今あなたがレコードプレイヤー以外のどんな再生機器を持っているかという観点から、ワイヤレスターンテーブル AT-LP60XBT GBKを例に、必要となる周辺機器を明らかにしてみましょう。

AT-LP60XBT GBK

ワイヤレスターンテーブル

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ワイヤレスで自由に聴けるレコードリスニング。

1.有線のイヤホン・ヘッドホンがあるなら。

イヤホンを駆動する電源を得ることのできる「ヘッドホンアンプ」を用意しましょう。
​​​ヘッドホンジャックのあるプレーヤーではヘッドホンアンプは不要ですが、ヘッドホンケーブルが直接プレーヤーにつながっているため、意図しない身体の動きをプレーヤーに衝撃として与えないように、十分注意しましょう。

AT-HA2

ヘッドホンアンプ

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ヘッドホン端子のないAV機器で、2台のヘッドホンモニターが可能。

2.ワイヤレスイヤホンがあるなら。

ワイヤレスターンテーブルAT-LP60XBT GBKはワイヤレスイヤホン対応。これ一台でレコードを聴くことができます。

3.アクティブスピーカーがあるなら。

ワイヤレスターンテーブルAT-LP60XBT GBKでは、ワイヤレススピーカーだけでなくアクティブスピーカーも接続して音を聴くことができます。

4.ミニコンポやアンプ・スピーカーがあるなら。

ワイヤレスターンテーブルAT-LP60XBT GBKは有線接続も可能。アンプなどの「LINE IN」に接続して再生ができます。
AT-LP60XBT GBKは「フォノイコライザー」を内蔵。CDプレイヤーと同等レベルの信号を出力することができるため、CDと同じように聴くことができます。

レコード針の寿命の目安は。

レコード針

ギザギザの音溝を針がなぞって発生する振動を電気信号に変えて音にするのがレコードプレーヤー。摩擦によって針は摩耗していくため、定期的な針交換は必須。
針先の構造によって耐久性は異なりますが、長いものでは500時間程度。これは毎日LPレコード2枚・90分聴くとするとほぼ1年というイメージ。
針交換は費用もかかるし面倒だと感じる面でもありますが、ことは見方次第。新品針の気持ちよさや、針の種類で変わる音を楽しむなどということは、ネット配信音楽はおろかCDプレーヤーでも全く不可能なこと。アナログだからこその楽しみですね。

アナログオーディオの究めた先。それは生楽器。

アナログプレーヤーでは、最高音質を追求するモデルほど、フルオート機構などの利便性を排し(マニュアル方式)、フォノイコライザーなどの電気回路も外部に依存していきます。
レコード音盤以外の振動発生源を断つという考え方からです。
ターンテーブル・トーンアーム・キャビネットという必要最小限に絞った機構に、徹底した高品質化をはかっています。
高音質を求めることは、より生楽器に近づけること。
いつかはあなたも、全マニュアル方式レコードプレーヤーの「生楽器」領域へ。

Words : Kikuchiyo KG

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