PHONO・LINE・USB・Bluetoothの出力形式を備えたオーディオテクニカAT-LP120XBT-USB。欧米での実績を引っ提げて、日本初登場。
今まさにそこで音が蘇っている現場を目撃できる。この臨場感がレコードプレーヤーならではの魅力。目と耳で体感する醍醐味はオーディオ&ビジュアルがともに至高のレベルにあってこそ味わえるというもの。
これらを兼ね備えて欧米で人気を博している「LP120」シリーズの最新モデル、ワイヤレスターンテーブルAT-LP120XBT-USBが、公式オンラインストア限定で日本国内販売決定。
まさに大漁旗を掲げて錦を飾りにやってきたレコードプレーヤー。
コアなオーディオファンも待ち望んだ「AT-LP120XBT-USB」を紹介しましょう。
ケーブルレスの解放感。味を占める快適さ。
Bluetoothで自由気ままに楽しむ。
Bluetoothは近距離にあるデジタル機器同士をワイヤレスで接続する無線通信技術です。高機能なテレビリモコンや、スマートフォンとカーオーディオを接続したりと、その利便性は折り紙付き。
AT-LP120XBT-USBでは、お手持ちのワイヤレススピーカーやワイヤレスヘッドホンをダイレクトにつなげることができます。
自由気ままに過ごせるお部屋でこそ、ケーブルを気にすることなくフリーに音楽を楽しめるのがワイヤレス。一度体験すれば誰しも味を占める快適さです。
安定接続・高音質の aptX™ Adaptive Audio に対応。
ワイヤレスで気になるのは音切れや音質。感動に浸っているときに音が途切れたりすると気分は台無し。また、ケーブルで聴けば音がいいのに、と思いながらガマンしてワイヤレスを聴くのも苦痛。
これを解消するのがオーディオ用Bluetooth規格である「 aptX™ Adaptive Audio」。周囲の電波状況や音楽データの転送状態に応じて、ビットレートをリアルタイムに変化させ、安定した転送を実現します。
レコード音源をデジタルデータに変換できる USB端子を装備。
レコード再生の弱点は屋外の持ち歩きができないこと。その利便性ではデジタル音源に太刀打ちできません。しかし「あの好みのレコードの楽曲を持ち出したい・・・、アーカイブとして残したい・・・」という時には、レコード音源のデジタル化という方法があります。
AT-LP120XBT-USB なら、USB端子を介してパソコンに音を送り出すことが簡単にできます。お好みの録音ソフトウエアを使ってパソコンでデジタルファイル化すれば、スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーで聴くことができます。
アクティブスピーカーだけで音が聴けるフォノイコライザー内蔵。
レコード針の微細な振動を直接電気信号に変えるというのがレコードプレーヤー。レコードプレーヤーからの出力を受け止めるには、CDとは異なる特別な回路がアンプ側に必要でした。
それは「フォノイコライザー」。これには2つの機能があります。
1つは、カートリッジからの出力信号の電圧を増幅する機能です。
レコード針を保持しているカートリッジの出力信号は微弱。そのままではアンプに接続してもリスニングは不可能です。信号の電圧をCDと同等レベルにまで高める必要があるのです。
2つ目は収録されたレコードの音源を補正する機能です。
音を溝に記録する際、低音成分は振幅幅が大きいため、溝の幅が大きくなります。すると隣の溝との間隔も大きく取らなければならないため、録音時間が短くなります。一方、高音成分は微細な振幅のため、大きな低音振幅に埋もれてしまう傾向があります。
これを防ぐためレコードの音は高音を強く、低音を弱くして記録されています。
再生時にこれを復元するのがフォノイコライザーのもう1つの機能です。
AT-LP120XBT-USBはフォノイコライザーが内蔵されています。LINE出力に切り替えて簡単にアンプに接続できます。
アンプ内蔵のアクティブスピーカーがあれば、アンプなしで手軽にレコードを聴くことができます。
もちろん、従来のPHONO出力への切り替えも可能。フォノイコライザー内臓のアンプやフォノイコライザー単体を使用する場合に対応できます。
レコードならではの良さを引き出す高音質設計。
電源回路を外部化。
オーディオユニットには通常、家庭の100V電圧を機器に合わせて引き下げる電源回路が内蔵されています。実はこれが音を汚すノイズ発生源。オーディオの高音質追求はまさにノイズとの戦いと言っても過言ではありません。
あらゆるオーディオユニットの中で、レコードプレーヤーは最も微弱な電流を扱う部門。ノイズ対策が最も求められるのです。
AT-LP120XBT-USBでは電源回路をACアダプターに託し、外部電源化することで高音質化。見通しの良い澄明な音質を実現しています。
高トルクで安定した回転を実現するダイレクトドライブ駆動。
ターンテーブルの駆動方式は、円盤であるプラッターそのものがモーターの一部を構成するダイレクトドライブ。強いトルクで立ち上がりが早く、安定した回転を実現します。
プラッターの材質は制振性の高いアルミニウム合金ダイキャスト(鋳造)仕上げ。
アンチスケーティング調整ダイヤルを装備。
アンスケーティング調整ダイヤルを装備しており、トレース対策も万全です。
回転するレコード盤面上ではトーンアームは回転の中心部に引っ張られる物理現象(インサイドフォース)が起こります。針が溝をトレースするとき、内側の溝に力がかかってしまいます。これをキャンセルする機能がアンチスケーティング機能。ステレオの両チャンネルをバランスよく再生するだけでなく、V字型の音溝を針がしっかりとトレースするためにはなくてはならないしくみです。
カートリッジの重量や、針圧によってインサイドフォースの強さが変わるため、それに応じて調整できるようにダイヤル式になっています。
VM型ステレオカートリッジAT-VM95Eを付属。
付属カートリッジはオーディオテクニカ独創のVM型でスタンダードモデルのAT-VM95E。基本構造は扱いやすいMM型ですが、マグネットを左右にV型に2つ配置しているのが特徴です。
レコードに音溝を刻むカッティングマシンのカッターヘッドと相似にすることにより高セパレーション・広帯域再生・優れたトラッキングを可能にしました。
ヘッドシェルはAT-HS6。針は0.3×0.7milの接合楕円針。断面が円形の針より高音域のトレース性が高く、繊細な音質を表現します。
カートリッジAT-VM95シリーズと互換性があるため針交換で音質のカスタマイズが楽しめます。
メカニカルで精悍な外観に、ユーザーフレンドリーな機能を包み込む。
暗い場所でもレコード盤面上の目当ての曲に針先を移動できる「ターゲットライト」を搭載。取り外しも可能です。
回転数を最大±10%の範囲で細かく制御できる「ピッチ変更スライダーコントロール」を装備しています。
プラッターの縁にストロボ光を当て、速度を表示する「ストロボプラッター」を採用。
低周波の振動のフィードバックをカットするダンピングベース構造を持たせたハウジングにより、大音量再生にも対応します。
未来の姿を先取りしたレコードプレイヤー。
かつては役割を終えたかに見えたレコードプレーヤーですが、CD登場以来40年の時を経て、人気は今や右肩上がり。明らかに復活を遂げたといえます。
レコード再生の高音質追求は、CD登場時に頂点を迎えたわけではありません。アナログだけに、その底が知れない高音質の可能性に再び注目が集まっています。
また、デジタルと融合させて利便性を追求する方向性にも期待が向けられるなど、レコードプレーヤーの未来はまだまだこれから。
今後のレコードプレーヤーの姿を先取りした1つの回答。それが先進機能をまとったレコードプレーヤーAT-LP120XBT-USBなのです。
Words: Kikuchiyo KG