毎年梅雨明け後に夏の空気を感じると、聴きたくなる夏の歌。さんさんと降り注ぐ太陽のように軽快で陽気なナンバー、夏の終わりを思わせるスローでしっとりとしたバラード…。今回は夏を彩る昭和の懐メロをご紹介していきます。
夏を彩る昭和の名曲たち
夏を題材にした昭和の名曲は数多くありますが、リリース当時にCMやTV番組にタイアップされた曲をピックアップしました。
1981年3月21日リリース 大滝詠一「君は天然色」
ロート製薬「新・Vロート」CMソング(1981年)
作詞:松本隆
作曲:大滝詠一
40年前とは思えない新鮮さが印象的な、不朽の名曲。爽やかでポップな曲調が魅力的。大瀧詠一の優しくて温かな声と、松本隆が実の妹を亡くした悲しい経験から生まれた歌詞が、曲調とは真逆のセンチメンタルな空気を漂わせています。
1981年4月21日リリース 松田聖子「夏の扉」
資生堂「エクボ ミルキィフレッシュ」CMソング(1981年)
作詞:三浦徳子
作曲:財津和夫
愛嬌たっぷり、可愛らしい歌声なのに、力強くて確かな歌唱力を備えており、アイドルの真髄を見せてくれる松田聖子。
サビの「フレッシュ! フレッシュ! フレッシュ!」が耳に残ります。
1983年3月25日リリース YMO「君に、胸キュン。」
カネボウ化粧品「ライトファンデーション」CMソング(1983年)
作詞:松本隆
作曲:YMO
テクノユニットである彼らのユーモアセンス溢れるテクノ歌謡曲。つい口ずさみたくなるメロディーラインが印象的です。「さざ波のラインダンス」など、作詞の松本隆のワードセンスには脱帽します。
「この曲でオリコン1位取っちゃおうか」という目標があったそうですが、メンバーの細野晴臣の提供曲である松田聖子の「天国のキッス」に阻まれて、最高2位止まりというオチまであるのがさすがです。
1986年4月21日リリース TUBE「シーズン・イン・ザ・サン」
キリンビール「キリンびん生」CMソング(1986年)
作詞:亜蘭知子
作曲:織田哲郎
「夏といえばTUBE」という印象がついたのは、この曲がきっかけでした。世代問わず夏といったら外せない一曲ではないでしょうか。オープンカーで海沿いを走りたくなるような、アップテンポな曲調と歌詞が魅力的。
1987年7月16日リリース プリンセスプリンセス「世界でいちばん熱い夏」
テレビ朝日系「世界どっきりウォッチ」エンディングテーマ(1987年)
作詞:富田京子
作曲:奥居香
80年代のガールズバンドブームをけん引したバンド。「M」やミリオンセラーを記録した「Diamonds」と並び、彼女たちを代表する曲のひとつ。
砂漠のオアシスを求めて、窮屈な都会の暮らしから抜け出す歌詞が、非日常を感じさせます。
まとめ
今回の記事では、夏を彩る昭和の懐メロをご紹介しました。
夏の曲ですがプリンセスプリンセスの「世界でいちばん熱い夏」以外は、春頃にリリースされているものばかりでしたね。おそらく他の曲はCMタイアップ曲のため、商品発売にあたってCMを流し始める時期に関係があるのではないでしょうか。
夏には他の季節にはない、夏特有の懐かしいような空気を感じます。どこか特別な感じもしますね。夏を彩る歌で、夏を存分に楽しみませんか。
次回は夏を彩る平成の懐メロをご紹介します。
Words: neu inc.