世界各国の音楽サービス&人気楽曲ランキングを調査!
また、その国ならではのカルチャー・トレンドも一緒にお届けします。
今回ピックアップする国は、いまや世界の舞台で活躍するアーティストやクリエイターを続々と輩出するエンタメ大国、韓国!さっそく、チェックしてみましょう!
韓国ではSpotifyは未導入!どんな音楽サービスが使われているの?
韓国国内で圧倒的なシェア率を誇る音楽サービスは「Melon」。この「Melon」は韓国最大の音楽サブスクリプションサービスです。現在、利用者は2,800万人以上!年末には<Melon Music Awards>という音楽アワードが開催されており、韓国の人気アーティストが一堂に会する国民的な催事になっているそう。他にも「genie」や「VIBE」といった音楽サービスが使われていますが、国内の人気音楽チャートを語るなら「Melon」がその中心となっているようです。
「Melon」のトップチャートを覗いて知る、音楽トレンド
この「Melon」は日本国内でログインすることはできないので、純粋に韓国国内で聴かれているランキングとなります。実際に「Melon」のトップチャート10より上位3組のアーティストを紹介していきます!
|Melonトップチャート第1位
Any Song/ZICO
第1位はラッパーとして活動するZICOの“Any Song”。ファッションアイコンとしても注目されるアイドルグループBlock Bに所属するZICOは、昨年初のソロ作品をリリース。中でも“Any Song”は、ZICO自らTikTokでダンスチャレンジを配信し、それを真似たダンスチャレンジ動画を人気アーティストが続々と配信したことから一気に話題が広まりました。「Melon」のトップチャート以外でもランキング第1位を独占するZICOですが、彼は元々ストリート出身のラッパー!近年、ZICOのようにストリートからスターダムへのし上がるヒップホップアーティストが韓国音楽シーンの中心になってきているそうです。
|Melonトップチャート第2位
METEOR/CHANGMO
第2位はCHANGMO(チャンモ)の“METEOR”。彼はラッパー兼プロデューサー、ピアニストと複数の名義で活動をしていて、その多彩な才能は音楽業界内からマスにまで浸透し、高く評価されています。人気アイドルグループに対抗する形で、主要音楽チャート上位の常連!今回ランクインしている“METEOR”は、CHANGMOの暗い過去から、現在の地位に成り上がる体験をしたためたリリックが話題となり、リリースから3週間後には音楽チャート第1位を獲得!現在も配信サービス上位に君臨し続けています。
|Melonトップチャート第3位
Psycho/Red Velvet
第3位にはRed Velvetの“Psycho”。K-POPガールズグループの中でも不動の人気を誇る5人組。この楽曲“Psycho”のミュージックビデオでもレベルの高いダンスを披露していますが、担当振付師が実は15歳のダンサーだったことで驚きを呼びました!実力派の若手ダンサーとタッグを組んだこの楽曲はアルバム『’The ReVe Festival’ Finale』に収録されており、本作はUS TOPアルバムチャートで第1位に輝きました。彼女たちの活躍の場は今やグローバルにまで広がっています。
もはや国民的人気ジャンルとなったヒップホップ
上位3組のアーティストを紹介しましたが、トップチャート10位中の第5位と第7位には、ヒップホップユニットBTS(防弾少年団)がランクインしており、根強い人気。また、他の音楽サービスでもほぼ同じランキング結果でした!こうしてみると韓国の音楽シーンで、ヒップホップというジャンルが国民的な支持を得ているのがよく分かります。そのムーブメントに火を付けたのは、ラッパーサバイバルオーディション番組『SHOW ME THE MONEY』と言われています。現在シーズン8まで放送されていて、この番組から今も多くのヒップホップ・スターを輩出しています。
世界中のバイヤーが注目!韓国発のデザイナーズブランド
日本でも若者を中心に人気の「ニュートロ」ファッション。“New”と“Retro”を掛け合わせた「新しいレトロ」という意味で、その名の通りレトロに現代風のスタイルを取り入れたコーデのこと。最近では「ニュートロ」なスタイルを取り入れたカフェも増えており、デザインのジャンルとしても人気が高まっているようです。
そして今、世界的に注目されているのが韓国発のデザイナーズブランド!中でも「ADER error(アーダーエラー)」は、韓国カルチャーが集まる若者の街、弘大(ホンデ)にフラッグシップストアを構え、近年多くのアーティストやクリエイターが着用。PUMAやMaison Kitsunéとのコラボレーションも話題となり、ファッション感度の高い若者が憧れるブランドへと成長しています。
音楽からファッションまで、独自のカルチャーを形成する韓国。グローバルに発展を続ける韓国のカルチャーシーンは今後も注目です。