1 レコードで音楽を聴くということ。
何が良くてなぜそれを選ぶのか?
レコードははじめて聴いた時、
なんて再生時間が短いんだ、と驚いた記憶があります。
つまり、すぐ止まる、すぐひっくり返したり入れ替えたり手間がかかる訳です。
言い換えると、自動再生のPCより、レコードは回り続けていることを意識している。
そこが好きです。
わざわざ回している、そうまでもして聴いている、音楽を意識している。
時間がとても贅沢に感じられるから、好きです。
2 Bluetooth対応のレコードプレーヤーの可能性。
とにかく簡単に導入できる印象。
ビギナーだとどうしても詳しくないので、
スピーカーを繋いだり、環境を整えることの敷居が高い印象ですが
Bluetoothは手持ちのスピーカーで楽しめるので
これからはレコードを買うという選択も増えていくのかもしれません。
デジタルリリースが主流になりつつある最近ですが、
デザイナーとしてはレコードが広まっていけば、
パッケージデザインも楽しくなりそうだなと密かに期待します。
3 アートディレクションやグラフィックデザインなどの視点から、例えばレコードプレーヤーをデザインするとしたらどの様なものになりますか?
スリップマットで何かできそうでワクワクします。
回転することで展開があるデザインなんかも面白そうです。
あとは見たことがないような質感と色など。
かわいいアクリルの色味を組み合わせて
インテリアオブジェになる様なレコードプレーヤーも見てみたいです。
4 あなたが選ぶレコードで聴きたい一枚。
Coconut Records – West Coast
丸井元子(MOTTY)
アートディレクター、グラフィックデザイナー
大分県出身、東京を拠点にCDジャケット、広告デザイン、国内外のブランドとのコラボレーションワークなどを中心に活動中。
デザインスタジオRALPH(現YAR)より2014年独立。
中毒性のある色使い、エッジーでシュールな表現を得意とし、
音楽、ファッション、カルチャーを軸にビジュアル表現を行う。
広告、ロゴ、パッケージ、CDジャケット、カタログ、グッズデザイン、映像監修、
海外ファッション誌への作品提供、コラムの執筆など、独自の目線で幅広く活動中。
・2013年日テレ特番「美ZINE」にてグラフィックデザイナーとして出演。
・2014年ソチ冬季オリンピックスノーボードにて、YONEXボードへグラフィック提供。
・2015年渋谷CARBONにて、個展“REMEINING SELF”を開催。
NYLON JAPAN、WARPmagazine等で取り上げられる。
・2015年 アーティストグッズのキュレーションサイト“Paragy”よりオリジナルグッズを発売開始。
・2016年中目黒Kit and Aceにて、個展“THE WALL”を開催。
Words: Yudai Tanaka
Photos: Haruki Kodama