今、世界的な再注目の最中にあるアナログ・レコード。 デジタルで得られない音質や大きなジャケットなどその魅力は様々あるが、裏面にプロデューサーやバックミュージシャン、レーベル名を記した「クレジット」もその1つと言えるだろう。

「クレジット」――それは、レコードショップに並ぶ無数のレコードから自分が求める一枚を選ぶための重要な道標。 「Credit5」と題した本連載では、蓄積した知識が偶然の出会いを必然へと変える「クレジット買い」体験について、アーティストやDJ、文化人たちが語っていく。 あの人が選んだ5枚のレコードを道標に、新しい音楽の旅を始めてみよう。

Meguが考える「アナログ・レコードの魅力」

最初にレコードに興味を持ったのは、Negiccoで7インチをリリースした時でした。 ファンの方から、レコードでリリースしてくれて嬉しいという声を多くもらって、CDとはどのように音に違いがあるの?と疑問を持ったことがきっかけだったと思います。 初めて針を落とした時、新鮮ですごくワクワクしました。

ホコリにひっかかり、ジジジとノイズが入った時もなぜか嬉しく感じたり、聴き馴染みのあるNegiccoの曲がいつもとは違うように聴こえて、生の演奏でライブを見ている感覚と同じような、心地よさを感じたりしました。 温かく音楽に包まれている感覚がそこにあったんです。 そこから、もっとアナログ・レコードを知りたいと思いました。 初めて買ったレコードは松任谷由実さんの『SURF&SNOW』です。 レコード屋さんに通うようになってから、掘り出し物を見つけた時、同世代の女の子が隣でdigをしている時、同じ趣味のレコードを持っている方を見つけると嬉しく、楽しみでもあります。 レコードを買う時、好きなアーティストはもちろん、クレジットをみて買うことは多いです。 80年代の音楽を中心に好みの物を選びます。 最近ではジャケ買いもしています。 写真やイラストも楽曲と同じくらい重要な情報。 お気に入りは部屋に飾って楽しんだりしています!

Meguが「クレジット買い」した5枚のアナログ・レコード

村田和人『ひとかけらの夏』

村田和人『ひとかけらの夏』

山下達郎さんアレンジ、プロデュースというフレーズに惹かれて選びました。 演奏には好きなドラマーである青山純さんも参加しているとのことで選んだのも大きなポイント。 80年代当時の山下達郎バンドの素晴らしい演奏がかっこよく、村田さんの爽やかな歌声は夏にぴったりで、これぞ私が思うシティポップの一枚です。

太田裕美『心が風邪をひいた日』

太田裕美『心が風邪をひいた日』

太田裕美さんの透明感の溢れる癒しボイスが好きです。 少し前に歌っている姿をテレビで拝見しましたが、今も変わらず透明感ある歌声にうっとり。 作詞・松本隆さん、作曲・筒美京平さんの名コンビ、さらには、ユーミンが参加しているのでチェックしないはずがない!  「木綿のハンカチーフ」があまりにも有名すぎるけど、「袋小路」、「水曜日の約束」も好きな曲です!

竹内まりや『ユニバーシティストリート』

竹内まりや『ユニバーシティストリート』

クレジットだけでいえば、好きなアーティストのオンパレード! 華やかで豪華! サックスの土岐英史さんは、尊敬し大好きなアーティスト土岐麻子さんのお父様。 生で演奏を堪能してみたかった…。 レコードを回せばいつでもそこに土岐さんの音色が聴こえる。 音楽の素晴らしいところです。

南佳孝『モンタージュ』

南佳孝『モンタージュ』

全曲にYMOメンバーが参加しているのがとてもアツい。 都会的なこの作品は今聴いてもオシャレでかっこいいし、これからもずっとこういう音楽を沢山聴きたい。 流れも含めて完璧な作品だと思います!

伊藤銀次『CHANGES』

伊藤銀次『CHANGES』

シュガーベイブのメンバーであった伊藤さん。
伊藤さんの瑞々しい歌声がすごく素敵っ! このアルバムとは関係ないけど、あの「笑っていいとも!」のテーマ曲であった「ウキウキWATCHING」を伊藤さんが手がけていたということには驚きました。 このアナログ欲しい。

Megu

Negicco

2003年結成新潟発アイドルグループNegiccoメンバー。
あだ名「ぽんちゃ」。 カレーライス好き。
「Life to meet you!」「CURRY RICE RECORDS」という2つのブランドを運営しオリジナルアイテムをリリースしている。

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Edit Takahiro Fujikawa

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