通勤中の電車で周りを見渡すと、ワイヤレスイヤホンユーザーが多数派に感じる。 コードフリーで音楽や動画を楽しめる手軽さから、日常的に使っている人も多いだろう。 その一方で、耳を包み込む装着感やイヤホンとは一味違った音響を楽しめるワイヤレスヘッドホンに今注目が集まっている。
しかし、興味はあれども実際にワイヤレスヘッドホンを選ぶとなると、何を優先して選べばよいのだろうか?せっかくなら、音質も利便性も兼ね備えた万能機を・・・と考えるのは当然の心理。
今回は、ワイヤレスヘッドホン選びのお悩みを解決するオールインワンヘッドホンの決定版、『ATH-M50xBT2』の魅力をお伝えしよう。
世界が認める音響パフォーマンスをワイヤレスで。
遡ること2014年、スタジオ向けのモニターヘッドホンとして生まれた『ATH-M50x』。 有線モデルであるATH-M50xは解像度の高いモニタリングを実現し、利用シーンに合わせて選べる3本の着脱コードを付属している。 そんなプロ仕様の製品を最新の音響技術でワイヤレスヘッドホンにしよう、と開発されたのが2018年に発売された先代モデル『ATH-M50xBT』だった。
そこからさらに、ワイヤレス再生での音の再現性を追求したLDACへの対応や2台同時にワイヤレス機器へ接続できるマルチポイント機能の追加、そしてマイク機能のアップデートなどを加えた最新モデルが今回ご紹介する『ATH-M50xBT2』だ。
オーディオテクニカが独自に開発したM50x専用φ45mmドライバーと専用アンプによって幅広い周波数帯域のカバーを可能にし、卓越した透明感のある中高域と深く正確な低音域を再生する。 また、ルビコン社製PML-CAP®コンデンサーを採用して電流を安定させることで、ノイズや音歪みの発生を抑えて純度の高い音を再現してくれる。
こだわりぬいた「ワイヤレス」音楽再生。
ワイヤレスでの音楽再生へのこだわりも、ATH-M50xBT2の大きな魅力のひとつ。
原音に忠実な音を再現するために、AKM社製Hi-Fi DAC&ヘッドホンアンプ(AK4331)を採用した。 96kHz/24bitに対応し、高音質コーデックLDACで伝送された音源を余すことなく再生する。 広帯域・高ダイナミックレンジにより、ロスレスに近い音質を体感できる。
また、スマートフォンやタブレットでの動画視聴やゲームをする際にも、音と映像のずれを抑える低遅延モードによりストレスを感じることなくコンテンツを楽しめるのもうれしいポイントだ。
テレワークや急な通話にも便利な充実したマイク機能。
通話品質へのこだわりも見逃せない。 ヘッドホンの筐体の2カ所には小型の高性能MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクが配置されている。 その2つのマイクを利用した「ビームフォーミングマイク技術」により、周囲の雑音が多い環境にあっても、相手にクリアな声を届けることができる。 ビームフォーミングマイク技術は、話者の口元に向かって指向性を持たせ、声を的確に収音することで通話品質の精度を高めるものだ。
さらに、通話中はマイクを通して自分の発した声や周囲の音が聞ける「サイドトーン機能」を搭載している。 これによりヘッドホンの密閉度合いは軽減され、ヘッドホンを着けていない時に近い感覚で必要以上に声が大きくならずに話せる。 疲れにくいのもメリットだ。
また、通話中はヘッドホン本体で瞬時にマイクミュートのON/OFF切り替えが可能。 すぐにミュートしたいときに、パソコンやスマートフォンのマイク設定画面を開く必要がないため、操作による会話の聞き逃しを減らすことができる。
どんなライフスタイルにも溶け込む使いやすさを。
音楽の操作も極めて簡単。 再生/一時停止や曲送り/曲戻し、音量調整、電話の応答/終話はヘッドホン本体で直感的に行える。 Siri®やGoogleアシスタント™など、スマートフォンの音声アシスタント機能をボタンひとつで起動できるのも便利だ。
2台のBluetooth機器へ同時接続できる「マルチポイント機能」に対応しているのも◎。 例えばスマートフォンで音楽を聴いている最中、仕事用のパソコンに急な会議召集が来たとしてもペアリングを接続し直す手間がないので、スムーズに応じることができる。
その他にも、連日使える大容量バッテリーを搭載しているので、最大約50時間の連続再生が可能。 急速充電にも対応しており、約10分の充電で約180分間の再生ができる。 一方、付属のコードをつないで有線ヘッドホンとしても使うこともできるので、いよいよ充電がなくなったとしても安心だ。
モニターヘッドホンの技術とワイヤレステクノロジーが生み出したオールインワンの密閉型ワイヤレスヘッドホン、ATH-M50xBT2。 ぜひ、あなたの「耳」で一度体感して頂きたい名作だ。
Words:I・Shota