近年、若い世代が注目することで人気が再燃しているレコードプレーヤー。 それに伴い、レコードリスニングの魅力に気づく方も増え始めています。 しかしレコードは非常に繊細なものであり、メンテナンスをしっかり行わなければ快適な音楽鑑賞はできません。

この手間がかかる点こそがアナログリスニングの魅力のひとつですが、初めて手にする方にとってはハードルに感じるのではないでしょうか。

そこで今回は、レコードリスニングを始めたばかりの方や、レコードを聴いてみようと思っている方に向けて、基本的なメンテナンスグッズと、その使い方についてご紹介します。 メンテナンス方法を知ってしまえば、お気に入りのレコード・レコードプレーヤーをいつくしむ時間は、あなたにとって特別な時間になるはずです。

なぜ、レコードはメンテナンスが必要なのか

そもそも、なぜレコードやレコードプレーヤーにはメンテナンスが必要なのでしょうか?その理由は音楽を再生する仕組みにあります。 レコードは、レコード盤に刻まれた音溝に針を落とし、溝をトレースすることで音を発生させています。 そのため、音溝や針の不具合は、そのまま音になって出てきてしまうのです。

レコードやカートリッジの針先が汚れた状態で使用すると、音が歪んでしまったり、レコードや針の摩耗が早くなってしまったりと、快適なリスニングを楽しむことができなくなります。 そのため定期的なメンテナンスが欠かせません。

メンテナンスを行う目安として、レコードは基本的に再生前に軽いクリーニングを、ホコリが目立つ場合や、中古レコードを初めて再生する際はしっかりとクリーニングをしましょう。 カートリッジについては、再生音に歪みを感じたら針先のクリーニングを行いましょう。 特に問題がなくても、週に一度はメンテナンスを行うことをオススメします。

これがあればOK!オーディオテクニカの純正メンテナンスグッズ

レコードはとても繊細なものであり、メンテナンスには身近なティッシュや布ではなく、アナログの世界を理解したレコードプレーヤーのメーカーが販売している専用の純正グッズを使いましょう。 必要なのは、「レコードクリーナー」「クリーニング液」「スタイラスクリーナー」の3つ。

・レコードクリーナー『AT6018a』
・交換用レコードクリーニング液『AT634a』
・スタイラスクリーナー『AT617a』

レコードクリーナーとレコードクリーニング液はその名の通り、レコード盤をクリーニングするためのもの。 スタイラスクリーナーはカートリッジの針先をクリーニングするためのグッズです。 どれも長年アナログリスニングにこだわり続けたオーディオテクニカの技術と経験が詰まっています。 それでは、それぞれの商品の使い方を見ていきましょう。

レコード盤のお手入れに必要なレコードクリーナー『AT6018a』・交換用レコードクリーニング液『AT634a』

レコード盤のお手入れに必要なレコードクリーナー『AT6018a』・交換用レコードクリーニング液『AT634a』

AT6018aはレコードのメンテナンスに最適な専用クリーナー。 レコードのクリーニングで行われる乾式と湿式の2つのメンテナンスを一台でこなすことができます。

乾式はレコードの音溝のゴミやホコリをサッとぬぐう乾拭きのイメージで、主にレコードを使用する前に行う簡単なメンテナンスです。

対して湿式はクリーニング液を用いて溝の汚れをしっかり落とすクリーニング方法で、汚れが目立つ場合や、乾燥して静電気が起きやすい時などのメンテナンスに向いています。

湿式クリーニングをする場合はまず、クリーナー本体キャップを取り外し、注入口にクリーニング液を少しずつ入れます。

湿式クリーニングをする場合はまず、クリーナー本体キャップを取り外し、注入口にクリーニング液を少しずつ入れます。 そしてクリーナー本体キャップを取り付け、液が浸透してカラーインジケーターが水色から緑に変わったら準備完了です。

レコードを平らな場所に置き、クリーナー本体側面に表示された矢印の向きに合わせて、「WET」の表示側で溝に沿って円を描くように拭いていきます。

レコードを平らな場所に置き、クリーナー本体側面に表示された矢印の向きに合わせて、「WET」の表示側で溝に沿って円を描くように拭いていきます。 その後、「DRY」の表示側で同じようにレコードを拭きクリーニングを仕上げます。 湿式クリーニングを行った後はしっかり乾燥させることも大切です。

またレコードを拭いた後のベルベット面の汚れやホコリは、乾いてから本体キャップのダスターで落としましょう。

またレコードを拭いた後のベルベット面の汚れやホコリは、乾いてから本体キャップのダスターで落としましょう。 次回使う際にホコリが付着したままだと、レコードを傷つける恐れがあります。

AT6018aはクリーナー本体とクリーニング液がセットになったものです。 クリーニング液を使い切った際は、交換用のAT634aをご使用ください。

AT6018a

レコードクリーナー

AT6018a
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AT634a

交換用レコードクリーニング液

AT634a
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針先のお手入れもしっかりと!スタイラスクリーナー『AT617a』

針先のお手入れもしっかりと!スタイラスクリーナー『AT617a』

AT617aはカートリッジのスタイラス=針先をクリーニングするためのもので、粘着ゲルを使用した粘着式クリーナーです。 針先のクリーニングに最適なポリウレタン系ゲルを採用しています。 水洗いが可能で、しかも洗うごとに粘着性が復活するので、繰り返し使えることが特長です。

使い方は、針先をゲルに数回当ててホコリを取り除くだけ。 ですが、ターンテーブルによっては高さ調整をしなければ、うまく針先を当てることができない場合があります。 その際はスペーサーなどを用いて『AT617a』の高さを調節するとよいでしょう。

AT617a

スタイラスクリーナー

AT617a
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まとめ

今回はレコードメンテナンスの代表的なグッズと、そのメンテナンス方法をご紹介しました。
しっかりとした道具があれば、身構えてしまうほど手間がかかるものではありません。 むしろ、メンテナンスの時間は、自分のレコードリスニングの質を高める大切なものに感じられるかもしれません。
純正メンテナンスグッズを手に入れて、お気に入りの音楽をもっと愛せるものへと変えてみてはいかがですか?

Words:Write Up!

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