ヘッドホンリスニングには、自分だけの音の世界に浸れたり、聴き分けが難しい音の繊細さを味わえたりとスピーカーで聴くのとは違った魅力があります。しかし、楽しもうにも「機器についているイヤホン/ヘッドホン出力では音質に満足できない」とか、レコードプレーヤーや一部のUSB DACのように「ヘッドホン/イヤホン端子が付いていない」といった場合があります。そんな時に重宝するのが、オーディオテクニカ『AT-HA2』のようなヘッドホンアンプです。

スルー出力端子のおかげで使い方のパターンが拡がる

ヘッドホンアンプの役割に、音声信号を増幅してヘッドホンに出力することがあります。AT-HA2は、最大出力レベルが300mW+300mWと余裕たっぷりです。ヘッドホン出力が2系統あるため、二人同時に同じ楽曲を聴いたり、2種類のヘッドホンやイヤホンの音の違いを確かめたりすることもできます。

ライン端子がRCAと3.5mmステレオミニの2系統あり、どちらか一方を入力、他方をスルー出力として使えることも、AT-HA2の特徴のひとつ。例えば、レコードプレーヤーのフォノ出力をAT-HA2のRCA端子に接続し、3.5mmステレオミニをPCのライン入力に接続した場合。RCA側がライン入力、ステレオミニがスルー出力となり、ヘッドホンで聞きながら、同じ音をPCで録音してデジタル化するといった使い方もできます。

筐体は幅70×高さ30×奥行き92mmと手のひらに乗るサイズ。今使っているシステムの片隅においても邪魔になりにくいのも魅力です。

AT-HA2が1台あるだけで、ヘッドホンやイヤホンの楽しみ方が拡がるのは間違いありません。

【製品スペック】
製品名:AT-HA2
最大出力:300mW/ch(32Ω、1kHz T.H.D 3%時)
周波数特性:20Hz~20kHz(-3dB)
全高周波歪率:0.1%以下[1/2最大出力=150mW/ch(32Ω、1kHz)]
SN比:85dB以上(JIS-A)
入/出力端子:ライン入/出力(φ3.5mmステレオミニジャック/ピンジャック×2)
出力端子:ヘッドホン出力(φ3.5mmステレオミニジャック×2)
外形寸法:W70×H30×D92mm
質量:約160g(本体のみ)
*2種類のうち、一方を入力、他方をスルー出力として利用できます

製品の詳細はこちらから

Words: Kosuke Kusano
Photo: Hinano Kimoto

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