レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの?そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。
第39回のテーマは「黒でも円盤でもない。 ピクチャーレコード?」です。
こんにちは、円盤好子です。 先日、いつもレコードのお勉強をしに行っているカフェでカレーを食べていると、マスターから手渡された1枚のレコード。
ん?黒色、、ではない。 円盤、、でもない。 これはレコード?マスターはどうやら私が初めて初めて目にするものを見たような表情丸出しだったのが面白かったのか、こんなものもあるよと大量に引っ張り出してきた。
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ナニコレ!!これまでピクチャーレコードや、ハート型のレコードは見たことがあったのですがこのなんとも言えない形は初めて見ました。 この形を見て、まず最初に思っことは(これ、ちゃんと音は再生されるのかな…?)
本当に音が出るのか不思議です。
もちろん、商品として販売されているしアナログに詳しい人達にも聞いたから間違いないのだろうけど自分の耳と目で見るまでは信じられない…再生してみましょう。
溝の部分までアームを持っていき、そっと針を落とす…すると、しっかり音が出ました!最初にこの形のレコードを見たときはそもそも回転するのかどうかも疑っていましたが、溝の部分は丸型のレコードと同じで円形になっています。 溝さえきれいに円を描いていれば、問題なく音楽を聴くことができます。
こうして上から見ると、レコードプレーヤーと形の違うレコードが映えますね!いろいろな形のレコードを乗せてみたくなります!
さらにもうひとつ。 音のならないレコード、つまり溝がないレコードがあるらしい…ということで早速見せていただきました。 何のために作られたのだろうか…と思ったものの、実際に見てみるとそれはそれでありだと思った。
そのレコードがこちら。
この『THE NEW YORK / ROCK AND SOUL REVUE』はA面、B面、C面は曲が入っているのですが、D面は音声信号がない、つまり溝がないレコード。
これをエッチングレコードと呼ぶそうです。 特殊な加工でレコード盤面にデザインを施しています。 この面以外は溝が彫ってあるので、もちろん曲を聴くことができます。
エッチングと音溝が同じ面にあるレコードもありました。 耳でも目でも楽しめる一石二鳥のレコードですね。
カラーレコードやハート形のレコードは見たことがあったのですが、こんなにも様々な形のレコードははじめて見ました。 ジャケットやバンド名との関連性・ストーリー性を感じさせる盤もあったり、実際に手に取ってみると細部までこだわったデザインが施されていて、音楽だけでなくひとつの作品としてレコードをまるっと楽しむことができます。 これはまたコレクションしたくなる1枚に出会いそう…。
最後に、今回お忙しい中貴重なレコードをご紹介いただいたGINGER.TOKYOのオーナー髙山さん、本当にありがとうございました。
では!
Words & Photos:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction:May Mochizuki