レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの?そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。
第16回のテーマは「レコードの扱い方にはご注意を! 再生編」。 深酒(?!)からセッティングまで、初心者がレコードを再生するときにやってしまいがちなNG行動とその対策を、オーディオのプロフェッショナル、さぶろう先生に解説してもらいます!
こんにちは、円盤好子です。 レコードは買った、あとは再生するだけ!と、意気込んでみたものの、いざ再生するとなると「本当にこの方法で合っているのかな?」「この順番でよかったよね?」と不安になってしまいます。レコードを再生する時に間違った方法で操作してしまうと、レコードもプレーヤーも傷をつけてしまう可能性があります。まずはどういった点に気を付けていけばいいのか、チェックしていきましょう!
前回の質問はこちら:円盤好子vol.15 オーディオ専門家の先生に聞いてみよう
深酒は厳禁!
さぶろう先生:再生するときのNG行動ですが、深酒は厳禁ですね。笑
円盤:いきなりどうしたんですか先生!?笑
さぶろう先生:お酒を飲みながら好きな音楽を聴くのはとても楽しいですけど、酔っ払うとついつい手元が狂ってしまいますよね。 そして、大切なカートリッジがあらぬ場所に当たって針先がポロッと取れてしまう、、、という悲しい事態が発生します…。
円盤:実感がこもってらっしゃいますね、、、。
さぶろう先生:はい、体験談です。。 周りでも結構耳にする失敗なので、みなさんもくれぐれもお気をつけください!
針先にはいつも優しく接してあげてください
さぶろう先生:わりとやってしまいがちなことといえば、針先をボンッと盤面に落としてしまうことです。 ついつい勢い余って落としてしまいがちなのですが、これはレコードにもカートリッジにもスピーカーなどにも良くないので、注意してください。
円盤:やさしく、そーっとですね。
さぶろう先生:はい。 可能な限り優しく接してあげてください。 それから、針を落とすときはボリュームを下げておくのも安全ですよ。
それから、これもあるあるですが、片面を再生し終わった後、針先を降ろしたままで放置してしまうのも良くないですね。 自分もついついやってしまいますが、これは針先が痛むので、片面を再生し終わったら、ただちにアームを上げてください。
円盤:これ、やってしまうんですよねー…! そんな方は、演奏が終わったら自動的にアームが元の位置に戻るオーディオテクニカのフルオートプレーヤー「AT-LP3XBT」や「AT-LP60XBT」がオススメです!
セッティングは基本に忠実に!
さぶろう先生:あとはセッティングですね。まず、レコードプレーヤーは、なるべく水平のとれた平らな場所で、なおかつしっかりとした台や棚の上に載せてください。 振動が伝わるので、スピーカーの真上や真横などは避けたほうがいいですね。それから、 針圧はカートリッジ推奨値で使うとともに、外部フォノイコライザーアンプを使用している場合は、MM/MCの設定を間違えないようにして、さらに、アース線もしっかりと繋いでください。加えて、これは言うまでもないですが、汚れがつくので盤面に直接触れないよう注意してください。
円盤:基本が大事ですね。 皆さん、しっかりと基本を守って良い音でレコードを楽しみましょう!
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レコードを再生するときのNGあるある、みなさんはいくつ心当たりがありましたか?私は針をレコードに落とす時に気にしすぎて緊張してしまいます…。 針とレコードのためにもあまり気負いすぎず、再生していきたいと思います!
次は、日頃のメンテナンスについて聞いてみたいと思います。
では!
Supervision:Saburo Ubukata
Words & Photos:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction:May Mochizuki