レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの?そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。

第6回のテーマは「K-POPアーティストもレコードを発売する今」。 TVやラジオから、あるいは街中で、今や耳にしない日はないK-POP。 配信音源やCDだけでなく、アナログレコードも発売しているアーティストがいることをご存じですか?今回はK-POPアーティストが発売している円盤をチェックしていきます!

人物紹介

こんにちは、円盤好子です。 動画配信サービスの普及によって、ここ数年で韓国のドラマや音楽に触れる機会が増えました。 音楽チャートには必ずと言っていいほどK-POPアーティストがランクインしていますよね。 私もそのブームに乗っているひとりです。

”K-POP” って、そもそもどういう定義があるのでしょうか? 調べてみると、キーとなるのは「ダンス」と「パフォーマンス」のようです。 その始まりはダンスミュージック、ヒップホップやラップに影響を受けており、(今では個性あふれるグループが多いですが)曲に合わせてグループで魅せるパフォーマンスがK-POPの特徴。 そんな世界的にも人気の高いK-POPですが、昨今ではCDや配信音源だけでなくレコードも発売されているのです。

世界中を魅了するK-POPアーティストのレコードについてご紹介します!

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実際に、どんなアーティストがレコードを発売しているのか見てみましょう。

まずはBTS(ビーティーエス)。 世界的にヒットした 「Butter」をはじめ、グループでもソロでもレコードをリリースしており、数量限定で発売されたものはすでに完売しています。 今までレコード盤を買ったことがなく、この機会に初めて購入したという方も多いようですね。 K-POPアーティストに限らずですが、私の周りでも「好きなアーティストがレコ―ドを発売したから買ってみた」という話をよく耳にします。

BTS『LOVE YOURSELF 承 Her』
BTS『LOVE YOURSELF 承 Her』

この『LOVE YOURSELF 承 Her』のリリースは2017年ですが、レコードが発売されたのは2022年です。 あえてレコード盤で発売しているんですね。 レコードにはCDアルバムにはない隠しトラックも収録されていて、ファンを楽しませてくれる要素がプラスされています。 やはりレコードの醍醐味であるこのサイズ感、ファンとしては所有欲が満たされるのでお部屋に飾りたくなりますね。

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続いてBLACKPINK(ブラックピンク)。 世界中に年代問わず多くのファンがいるビッググループで、最近ではYouTube累計再生回数が300億回を突破したことでギネス記録を更新したというニュースがありました。 そんな世界で活躍する彼女たちも『The Album: BLACKPINK Vol.1』や『BORN PINK: BLACKPINK Vol.2』と、レコードを発売しています。 そしてメンバーのひとり、ジスが発表した自身初のソロアルバム『Me: First Single』もCDや配信だけなく、レコードでの発売もされました。

デジタルで便利な今の時代にあえてレコード音源を作るのは、K-POPアーティストの中でも1つのトレンドになっているのかもしれませんね。

Jisoo (BLACKPINK)/Me: First Single<限定盤/Clear Purple Vinyl> (tower.jp)

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ちなみに、K-POP以外にも注目したいのが “昔の人気曲のリバイバル” です。 日本では「ロマンスの神様」がTikTokやInstagramのリールでバズったり、山下達郎の「ドーナツ・ソング」が最近のCMで起用されるなど、数十年前に人気だった曲が再注目されていますよね。 じつは韓国でも以前に発表された曲が人気アーティストカバーされたり、カバーバージョンがドラマ挿入歌として採用されていたりしています。 1曲ご紹介します。

原曲は1989年に発売された、Kim Kwang-seok(キム・グァンソク)のアルバムに収録されていた曲です。 それを俳優のYoo Yeon-seok(ユ・ヨンソク)がカバーしており、この曲はドラマ『賢い医師生活 シーズン2』(2021年)の挿入歌として流れていました。 時代を超えたカバーですね。 そして、このカバー曲をはじめとした挿入曲が盛り込まれたOST*アルバム『賢い医師生活シーズン2』、なんとLP盤が限定発売されるようです!

*Original Sound Truck、サントラのこと。

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K-POPといえば現在の最新トレンドが詰まったアイコンともいえますが、そこでレコードが選ばれているのを考えるとレコード人気もますます高まりそうです。 普段はレコードに触れる機会がなかった人が、好きなアーティストやトレンドの音楽を通してレコードに出会っていく。 それぞれの時代のトレンド音楽を作り、届けるアーティスト達からレコード・アナログ文化が紡がれていくようで素敵ですね。

また、レコードの再ブームと同じく韓国でもK-POPアーティストやドラマOSTで多くの曲がリバイバルされています。 気になる方はぜひチェックしてみてください。

では!

Words & Photos:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction:May.Mochizuki

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