ライナーノーツってよく耳にしますが、具体的にはなんのことでしょうか?それは、レコードやCDに入っている薄いブックレットに書かれているものです。

ブックレットには、歌モノの場合は歌詞や写真、制作に関わった人たちの各種クレジットなどが印刷されていますが、冒頭の数ページには音楽ライターや音楽評論家の解説が書いてあり、その部分がライナーノーツと言われます。 音楽家自身が書いたものをセルフライナーノーツと呼んだり、クラシック音楽のCDやレコードでは、演奏や演奏家の解説とは別に、楽曲や作曲家に対しての解説が入る場合もあります。

日本のCDやレコードには、帯というものが存在し、そこにライナーノーツの一部が書かれていたりします。 それは、店頭に並んだ際やweb販売ページなどで重要な訴求ポイントとなりますので、やはりライナーノーツは非常に重要な存在と言えます。

ライナーノーツのイメージ

筆者も、思い出のCDやレコードに書いてあった印象的なライナーノーツの言葉は、その音楽とともにずっと記憶の中に残っていたりします。 はじめはよく分からなかったその音楽のことが、ライナーノーツを読むことで、理解できたり、新たな魅力に気がついたりします。

私は、音楽を聴くということは、その音楽を作った人、演奏した人を理解することだと思っています。 ですので、その音楽から「その人にしかできない表現」や「その人ならではの思い」などがガンガン伝わってくるものを聴くと、とても嬉しくなってしまいます。 逆に、なんだこれは? とはじめは意味が良くわからないこともありますが、その分からないことを分かろうとするのも楽しいですし、その時にヒントになってくれるのがライナーノーツの存在だと思います。

そして何より、ライナーノーツを手にとって眺めながら音楽を聴けるのも、レコードやCDというメディアならではの醍醐味ですよね。

Words:Saburo Ubukata

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