レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの?そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。
第24回のテーマは「有線タイプでレコードを再生してみる」です。 スピーカーをケーブルで繋ぐ必要のある有線レコードプレーヤーと、ワイヤレスで音楽を再生できるBluetooth機能搭載のレコードプレーヤー。 それぞれの魅力を2回にわたってお届けします。 今回は前編、有線接続の魅力をご紹介!
こんにちは、円盤好子です。 レコードプレーヤーを選ぶとき、スピーカーとの接続は有線タイプを選ぶべきか、はたまたコードレスのBluetoothタイプにするべきか、、そんなお悩みへのひとつのアドバイスとして以前、さぶろう先生にそれぞれの良さを解説してもらいました。
その記事はこちら:円盤好子のアナログジャーニー~有線、Bluetooth、それぞれの良さ~
しかし皆さん、百聞は一見にしかず!人様のお話を聞いてわかった気になるのではなく、何事も自分で体験してみることが大切なのです。 ということで今回は、実際に有線タイプのレコードプレーヤーでレコードを再生してみました。
今回使ったのはAT-LP60Xというプレーヤーです。 オーディオテクニカのプレーヤーの中ではエントリークラスで、初心者の方も簡単にセッティングできます。
ちなみにさぶろう先生によると、有線タイプのプレーヤーのメリットは「自分好みの音質を追求できるので、アナログ再生ならではのサウンドを自在に楽しめること」、「手間のかかる一連のレコード再生行為を通して、音楽だけにじっくりと向き合えること」とのこと。
たしかに、あえて有線タイプを選ぶことでケーブルを繋いでセッティングしていくという一連の動作を楽しむことができるのはひとつ良いポイントですね。 アナログレコードの再生自体、スマホなどでの配信音源と比較すると再生までの手順が多いですが、あえて増やすことでその準備もじっくり楽しむことができると思います。
そして今回、実際に使用してみて気付いた有線タイプのプレーヤーの魅力をもうひとつご紹介します。 それは「混線や電波干渉による音切れの心配がなくなること」!
皆さんはお家で電子レンジを使っているときに、Bluetoothスピーカーでの音楽再生やwi-fiの接続が不安定になった経験はありませんか?これは電子レンジの電波が原因なのです。
有線タイプのプレーヤーはケーブルで物理的にスピーカーと繋がっているため、安定して音楽を再生することができます。 気持ちよくレコードを聴いているときに突然音が止まる、という心配がないのです。
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世の中いろいろなことが便利になって、ついつい楽をする思考になりがちです。 そこをレコードのある生活では「あえてひと手間増やすこと」を実践してみる。 そうすると、いつもの日常にゆとりのある時間が生まれるのではないでしょうか。
とはいえ、やはり手軽に使えるBluetooth接続機能も魅力的…!なので次回はBluetoothタイプを使って感じる推しポイントを紹介したいと思います。
では!
Words:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction & Photos:May Mochizuki