レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの? そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。
第10回のテーマは「思い出のCDをレコードで聴いてみる」。 昔の思い出が詰まったCDアルバムを、レコードで聴いたことはありますか?同じ楽曲なのになぜか新鮮に感じる。 そんな昔のCD体験(とその思い出)と今のレコード体験について、円盤好子が語ります。
こんにちは、円盤好子です。 このコラムを読んでくださっている方の中にはCD全盛期に育ったという人も多いのではないでしょうか。 私はまさにそのひとりで、家にはこれまでに買ってきたCDがたくさんあります。 いまや多くの楽曲がサブスクで解禁されて誰でも気軽に音楽を聴くことができますが、その一方で今家にあるCDは手放せない大切な盤たちです。
曲とともにその当時の記憶が蘇る…皆さんはそういった経験、ないですか? 今回はそんな思い出の曲をレコードで聴いてみたい! ということで、またもやオーディオテクニカ内で大捜索しました!
レコードはプレミアがついているものも多く、店頭でもなかなか見つけられなかったり、見つけられても高額で手が出せなかったりします。 そんな中、さすがレコード好きが多い弊社。 社内で聞き込みをしたところ、先輩が私物BOXに所有していたのでお借りしました! 先輩、貴重なレコードをありがとうございます!
それがこちら!
1998年に発表された山下達郎さんのアルバム『COZY』。 ジャケットもお気に入りです。 当時を知らない方でも山下達郎さんの楽曲は聴いたことがある!という方が多いのではないでしょうか。 私が幼いころ、家族でドライブする時にはいつもこのアルバムがかかっていました。 何度もリピートし、兄弟でよく歌っていたのを今でも覚えています。 家族との楽しい思い出がたくさん詰まったアルバムです。
幼少期や学生時代、特に中高生時代に聴いていた曲というのは、なぜか今でも濃い記憶として残っているものです。 よくテレビ番組の特集やサブスクのプレイリストでも、「懐メロ特集」という言葉を目にしますよね。 私たちにとって良い思い出も、苦い思い出も、音楽はリンクしているんだなと感じます。
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早速レコードを聴いてみます。 私にとってCDでは見慣れたジャケットですが、レコードだとサイズアップしてさらにジャケットの雰囲気が感じられて、もっと好きになりました。 (先輩によるとこのアルバム、当時はクリスマスバージョンも発売されたようです。 知らなかった!)
専門的なことはわかりませんが、やはりCDとは音の伝わり方が違いますね。 レコードで聴くと、CDで聴くよりも温かさが増しているように感じます。 そして何より大きな盤に自分で針を落とすというこの操作を当時は知りませんでした。 だからこそ、このアルバムをボタンをひと押しで再生するのではなく、丁寧にレコードで聴くこの体験自体がとても新鮮です。
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今回初めてCDで聴いていた思い出のアルバムをあえてレコードで聴いてみました。 昔の思い出が詰まったアルバムなのですが、何故かレコードで聴くと新鮮に感じる、という不思議な体験になりました。 みなさん、思い入れのあるCDがあればぜひ一度「あえてレコードで聴いてみる」ことを試してみてください~。
では!
Words & Photos:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction:May Mochizuki