音源ディスクがむき出しのレコードプレーヤー。その20世紀的ともいえるノスタルジックなたたずまいに、インテリアとしての注目も集まっています。
そしていったん動き出せば、一つひとつの機構が一斉に役割を果たす様は躍動感たっぷり。
「マシン」であることを主張するオーディオユニット。これがレコードプレイヤーの見逃せない魅力です。
ノスタルジック・マシンが欲しくなったら知っておくべき、3つのポイントをご紹介しましょう。

初めて買うなら「フォノイコライザー」内蔵モデルを。

選び方のポイント1つ目は、フォノイコライザーが内蔵されているものを選ぶことです。
フォノイコライザーには2つの機能があります。

1つは、カートリッジからの出力電圧を増幅してCDなどと同等の出力レベルに引き上げる機能です。カートリッジの出力電圧はCDの200分の1程度。そのままではアンプ等につないでも音が出ません。

2つ目は、レコードに記録されている音を補正する機能です。
レコードは音の振幅そのものを記録しています。低音成分は振幅が大きいため、溝の幅が大きくなります。一方、振幅の小さな高音成分は低音に埋もれてしまう傾向があります。
原音のまま記録すると、隣り合う溝との幅を大きく取っておかなければならず、録音時間を長く取れません。高音域の情報量も減少します。
これを避けるため、レコード原盤の記録時には低音を小さくし、高音を大きくしています。再生時はフォノイコライザーによって逆の処理を行い、正しい音を復元するというしくみです。

フォノイコライザーはアンプに内蔵されていたり、外部ユニットとして作られたものもありますが、初めて選ぶレコードプレーヤーでは、このフォノイコライザーが内蔵されているモデルがおすすめです。

AT-LPW50PB

ベルトドライブターンテーブル

AT-LPW50PB

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ピアノブラック仕上げの木製キャビネットを採用。振動の少ないベルトドライブ方式のターンテーブル。フォノイコライザー内臓。

ユニバーサルアームのモデルならカートリッジのアレンジを気軽に楽しめる。

ポイント2つ目は、トーンアームが「ユニバーサルアーム」のモデルであれば、カートリッジを交換して音の違いを気軽に楽しめるということです。
カートリッジが取り付けられたヘッドシェル部分が取り外し可能になっていて、カートリッジ交換が容易にできます。

クラシック曲に浸る時。ジャズやロックで熱くなる時。女性ボーカルをしっとり聞きたい時…。それぞれに応じた好みのカートリッジに交換して楽しむことができます。
これはCDでは真似のできない、レコード再生の大きな楽しみ方のひとつです。

AT-LP60X

フルオートターンテーブル

AT-LP60X

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アナログ初心者でも使いやすい自動再生モデル。

Bluetooth対応のモデルならお手持ちのスピーカー・ヘッドホンを使える!

選び方のポイント3つ目は、Bluetooth対応モデルがあることを覚えておくと良いでしょう。

Bluetoothは無線通信規格の1つ。スマホからケーブル無しで使えるBluetoothイヤホンでおなじみです。
Bluetoothスピーカーやヘッドホンがあれば、アンプなどがなくてもレコードプレーヤーだけでレコードを聴くことができます。
レコードプレーヤーにレコードをセットし、本体とデバイスをペアリングすれば準備は完了。あとは再生ボタンを押すだけで、高音質の音楽をワイヤレスでお手軽にお楽しみいただけます。

AT-LP60XBT GBK

ワイヤレスターンテーブル

AT-LP60XBT GBK

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ワイヤレスで自由に聴けるレコードリスニング。

ノスタルジーだけでは語れない新たな魅力を放っていく。

接続に少し手間がかかるレコードプレーヤーでしたが、スマートフォンやBluetoothスピーカー・ヘッドホンなどとお手軽に接続できるようになったモデルの登場によって、レコードプレーヤー導入の垣根が低くなりました。
一方、長年の手持ちのアンプやスピーカー環境を活かして高音質を追求する本格モデルも人気です。
四角張った筐体にすべてが収まっているアンプやCDプレーヤーに比べ、一見無骨に見えるレコードプレーヤーは、今ではその機能美を活かしたデザインも注目の的です。
CD登場により消えてしまうと思われたレコードプレーヤーですが、近年、世界的に人気が高まり、新製品も続々発表されるまでになっています。
もはやノスタルジーだけで語るにはもったいない進化を見せるレコードプレーヤー。今後の展開に目が離せません。

Words: Kikuchiyo KG

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