10月下旬に札幌で開催されたコンベンション<NoMaps>。ここで行われたオーディオテクニカ(以下、AT)主催「アナログってなんだろう」体験教室のレポートとともにお届けします。
クリエイティブな発想や技術によって、次の社会・未来を創ろうとする人たちのための交流の場<NoMaps>。“新しい価値観”、“新しい文化”、“新しい社会の姿”、を多様な切り口で提案する未来志向の大きな取り組みとして、北海道の様々な企業・官公庁・教育機関が連携し実現したイベントです。
カンファレンス・展示・イベント・交流・実験という5つのプログラムを軸に、総数100以上のコンテンツを展開。参加者にとって、ジャンルに捉われず、新たな領域を切り開くための出会いと発見が溢れる場となりました。
今回<NoMaps>にてATは、札幌市立大学と協働し、音の出る仕組みについて考える体験教室を実施。
体験教室では、音が伝わる仕組みからアナログとデジタルの違いについて紙芝居で伝えるとともに、ソノシートと紙のプレーヤー作りを通して、音の不思議や音楽の楽しさを体験できるというもの。
「そもそも音ってどうして聞こえるの?」「アナログとデジタルってどうちがうの?」そんな疑問を持つ、デジタルネイティブ世代の子ども達に向けて、改めてアナログの魅力や楽しさを一緒に考えたい。そんな思いが込められています。
ソノシートの体験教室が開催された2日間には、300人以上の参加者が集まり、子どもはもちろん、アナログの楽しさや奥深さを再発見する親世代の姿も多く見られました。
体験教室の他に、タワーレコードによるアナログレコードの試聴・販売もあり、音の出る仕組みを学んだ上で、本物のアナログレコードに触れることもできる空間となっていました。
デジタルネイティブ世代の子ども達が、恐らく今まで意識したことがなかった“アナログ”の世界。今回、実際にアナログ音源の体験をしたことで、その楽しさや奥深さを再発見してくれたのではないでしょうか。
子ども達が大人になる時に“アナログ”が再び身近な存在であるために。また、保護者を含めた幅広い世代の方々にとっても、アナログへの興味関心を広げる機会となるように。今後もATではアナログの魅力を伝える活動をサポートしていきます。